鋳造砂処理において、古い砂の磁力分離は重要な部分です。磁気セパレータは、吊り下げ式磁気セパレータと通過型永久磁気セパレータの2種類に分かれます。
吊り下げ式磁気セパレータ：
吊り下げ式磁気セパレータは、物質を通過した後に強磁性の金属材料を分離することができます。吊り下げ式磁気セパレータは柔軟な配置が特徴であり、プロセス要件に応じて磁気分離が必要な任意の場所に配置することができます。鋳造コンベアラインでは、流し込み後の砂箱の上に機械を配置することで、砂箱上の鉄を一度予磁化することができます。古い砂ベルトコンベアと永久磁気プーリーを使用する場所では、その優位性がさらに示されます。
吊り下げ式磁気セパレータは、フレーム、駆動機構、アクティブおよびパッシブホイール、磁気システム、ガイドローラー、テープ張力装置などで構成されています。
フレームは全体の装置の主な接続部であり、駆動機構は装置の移動部分であり、他の部品と組み合わさって磁気システムによって選択された磁性金属を分離する移動体を形成します。ガイドローラーはベルトの偏向を防止し、張力装置はベルトを引き締めてスムーズに移動させます。
磁気システムはN/S二段構造に分かれており、主にステンレス鋼製の外枠、カバープレート、底板、磁気ブロックなどで構成されています。磁性金属物体に強い引力を持っています。
作業時にはベルトが移動し、磁気分離は静止しています。物質がベルトコンベアの磁気システムの底部に到達すると、その中の磁性物質が吸引され、非磁性物質はベルトコンベアと一緒に送り出されます。そして、磁性物質はベルト磁気セパレータのベルトと一緒に走ります。磁場範囲を離れると、磁場強度が弱まり、磁性物質はベルト表面から離れて分離の目的を達成します。
吊り下げ式磁気セパレータは、S995とS997の2つの仕様に分かれており、サイズに応じて構成することができます。
通過型永久磁気セパレータ：
通過型永久磁気セパレータは、古い砂に混入した鉄豆、鉄釘、鋳造物の飛び出しバリなどの強磁性の不純物を除去するために使用されます。
この機械は永久磁石ブロックを磁源として使用しており、磁極は円状に配置されています。永久磁石ブロックは特殊な粉末冶金製品であるストロンチウムフェライトで作られており、磁化後の残留磁束密度が高く、ドラム内に4つの永久磁石ブロックグループが並べられてNS磁極グループを形成し、磁気ヨークと軸受けによって固定されています。シリンダーの表面には4mm厚のゴム保護層が密着しており、ドラムの端キャップはアルミニウム製であり、磁力吸引力が強く、発熱の問題はありません。安定して動作し、発熱の問題もなく、電力消費も少ないです。
磁気グループの磁化時には、各グループの外側にはエポキシ樹脂またはポリウレタンでヨークに接着され、直径1mmのステンレス鋼線または真鍮線またはポリエステルテープ紙が各グループの外側に何回か巻かれて振動で外れないようにします。
取り付ける際には、磁石ブロック同士が引き合って衝突しないように注意し、NS極性に従って組み立てます。スプロケットを動かすとドラムが柔軟に回転し、磁気システムの軸を動かすと、磁気システムはドラムの内側の皮膚に触れずに回転することができます。その後、チェーンと減速機を取り付け、電力を接続して試運転を行います。ドラムとバッフルを調整して、ドラムとバッフルの間に5〜15mmの隙間を作り、砂がドラムの幅に均等に流れるようにします。
通過型永久磁気セパレータは、S524IIIとS524IIの2つの仕様に分かれており、それぞれ5トンの樹脂砂生産ラインと10トンの樹脂砂生産ラインに適しています。